第218章

天瀬姫奈にしてみれば、丹羽光世が島宮奈々未に入れ込んでいるのは、あの整った顔立ちに惑わされているからにほかならない。ならば、その顔さえ壊してしまえばいい。醜くしてしまえば、光世がまだ好きだと言えるのか――見届けてやる。

丹羽光世と島宮奈々未が倒れていた位置関係からしても、答えは明白だった。土壇場で光世は奈々未を庇い、彼女を安全な場所へ突き飛ばしたのだ。

つまり丹羽光世は、島宮奈々未を自分の命より重く扱っている。

その事実だけで、天瀬姫奈の胸に燃える嫉妬はさらに勢いを増した。こんな絶好の機会を、逃すわけがない。

天瀬姫奈は手にした刃の切っ先を、島宮奈々未の頬にぴたりと当てた。力を込めて...

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